あなたに贈る「今日は何の日?」

インタビュー

今日のクリエイター × DAYS Book 365
世界に一つの「今日」を贈る #2 (前編)
イラストレーター、日本画家
鬼頭祈さん

ファッション誌や広告などを中心に活動する、イラストレーターの鬼頭祈(きとう・いのり)さん。日本画の手法をルーツとする彼女が描き出す、静物に寄り添ったかわいらしい小人たちは、見る人の心を和ませます。
そんな鬼頭さんがこのたび自らの手でアレンジを施したDAYS Book 365を、明日7月12日に誕生日を迎えるご友人にプレゼント。お相手は、京都造形芸術大学時代からの同級生で、画家としても活動する羽多野加与(はたの・かよ)さん。今日は鬼頭さんのアトリエを訪ね、制作の手ごたえを伺ってきました。

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―今回、羽多野さんへ贈るDAYS Book 365のアレンジはいかがでしたか?

「この絵を見たら、加与ちゃんはどういう反応をするのかな?」と考えながら描いていました。
この本のすべての見開きに1人ずつ、写真に合わせて描いた加与ちゃんが登場するんですけど、ページをぱっと見たときの印象で素直に描いたので、ライブ感のある線になっていると思います。加与ちゃんとは学生の頃から一緒にライブペイントをしたりと、絵を通してお互いに自然と対話をするような間柄なんですね。だから、加与ちゃんの中身を知っている私にしか作れない本にしよう!という意気込みでアレンジを加えました。

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―本に直接描き込むのではなく、別の紙に描いたものをページに貼りつけているんですね。その手法に至るまでの試行錯誤はどのようなものでしたか。

私はよく水性の筆ペンを使うんですけど、この本の紙にはそのインクがうまく乗らないんですね。そんなときに、好きな形にカットできるラベルシールを見つけたので、筆ペンの持ち味を出せるようにそれを使うことにしました。
普段携わる雑誌などのカットのお仕事だと、モチーフとサイズを指定されて描いて、データにしたものをデザイナーさんにレイアウトしていただくんですけど、今回は描いたものをコラージュみたいに自分で直接ペタペタと本に貼ることができて、すごくワクワクしました。普段やっていることと似た作業なのに、全部アナログでできちゃうというのは逆に面白いなあと。一冊の本に描き込むとなると、ダイレクトに「本を作ってる!」という感覚になるんですよね。今後もこれと似た手法を使って、自分の本が一冊作れるんじゃないかと思ってます。

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―制作の間、この7月12日版のDAYS Bookの内容からはどんな印象を受けましたか。

奇しくも、内容がすごく加与ちゃんっぽいんですよ(笑)。彼女は女性らしいセクシーなイラストを描くんですけど、まさに女性の裸体をモチーフにしたモディリアーニが特集されていたり、イケメンが出てきたり(笑)。加与ちゃんが喜びそうな記事がいっぱいなので、不思議な縁を感じました。
 
―手渡すときの反応が楽しみですね!
(後編に続く)
 
 
鬼頭祈(きとう・いのり)
1991年2月16日、静岡県生まれ。イラストレーター、日本画家。京都造形芸術大学日本画コース卒業。日本画の画法を生かし、広告やファッション誌など多方面で活動中。主な個展に「little people」(pixiv Zingaro、2015年)、「ambient girls」(大阪ルクア1100 DMOARTS、2016年)ほか。 第190回ザ・チョイス入選(江口寿史氏審査)。
http://inorikito.tumblr.com/
 
(撮影/後藤洋平)

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