あなたに贈る「今日は何の日?」

インタビュー

今日のクリエイター × DAYS Book 365
世界に一つの「今日」を贈る #4 (前編)
アニメーション作家
ぬQさん

文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品などに選出された「ニュ~東京音頭」や、チャットモンチー「こころとあたま」MVなど、独自のトランス感覚とゆるさを持ち合わせたアニメーションで注目を集めるアニメーション作家・ぬQさん。
今回はそんな彼女にDAYS Book 365(以下、DAYS Book)のアレンジに挑戦していただきました。ぬQさんの創作活動を日々支えるマネージャー・城光寺美那さんのお誕生日である10月11日 に、日頃の感謝も込めて独自のアレンジを施したDAYS Book 365を贈ります。本日は、ぬQさんにアレンジを終えての感想を伺いました。
 
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―城光寺さんに宛てたDAYS Bookは、どのように手を加えましたか?
 
事前にJマネ(城光寺さん)にお気に入りの写真や思い出の写真を何枚か送ってもらって、それらを元にした絵を7点ほど描き下ろしました。ページをくり抜いて作った窓から印刷した絵が覗くように、本に挟み込んでいます。
最初はページ同士を接着することでポケット状にして、そこから絵が取り出せるようにするのもいいかなと思っていたんですけど、本にもともと使われている写真もすごく綺麗だったので、挟む形に留めました。
Jマネが送ってくれた写真は、彼女の地元の風景や家族の肖像など、どれもすごく良い写真だったんですよ。それから、Jマネはお互いのメールのやりとりの中でも絵文字遣いがすごく上手いので、表紙には絵文字をキラキラのフィルムの上に印刷して貼りました。

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―すごくクールな仕上がりです。窓として切り抜かれたページの人の顔と、そこから覗く絵の中の顔の空白がダブって、その二重性も面白いですね。
 
人物の絵では、あえて顔の中は描いてません。いわゆる似顔絵って「似ているかどうか」という点に注目が集まってしまうのもあって、私はあまり得意ではないんですよね。それよりも風景や人の装いのようなものに興味があるし、その存在感を丁寧に描きたい。家族写真の場合も、人が一緒にいるその様子を思い出として閉じ込める、琥珀みたいなイメージで絵にしました。
こういうプレゼントってやっぱり、個人的なものであれば個人的なものであるほど受け取る側は嬉しいはずだし、私も描いていて楽しかったです!
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―普段のアニメーションなどの制作と比べて、今回のアレンジはいかがでしたか。
 
絵を何百枚も描かなきゃいけない映像の作業と違って、これは印刷してモノとして渡す上に、手を動かしている間は常にJマネの優しさが頭の中にあったので、1枚1枚ゆったりとした気持ちで取り組めました。こういう機会がなかったら、ここまで個人に寄り添って絵を描くことはないかもしれない。
最初は、私の世界観に寄ったファンタスティックな要素やオリジナルのキャラクターを送ってもらった写真に加えようかなとも思っていたんですけど、最終的にJマネの個人的な写真を忠実に描くだけで充分でした。絵の中では家族をアクリルキューブ漬けにしてみたり、愛犬をブローチにして描いてみたり――そういうちょっとした変化を加えることで、私の作風もちゃんと表現できた気がします。
 
(後編に続く)
 
ぬQ(ぬきゅう)
アニメーション作家。代表作に『ニュ~東京音頭』(2012年/多摩美術大学大学院修了制作)、『カゼノフネ公園』(2016年)など。国内外の展覧会で作品発表をしながら、ミュージックビデオや映像広告などのクライアントワーク、漫画の制作なども手がける。来年頭に、新宿ゴールデン街「The OPEN BOOK」での個展を開催予定。
http://nuq.o.oo7.jp
 
撮影/後藤洋平

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